令和2年 * 東京農工大学 編入試験体験記
1.はじめに
この記事は、2020年7月3、4日に行われた東京農工大学工学部第3年次編入学試験体験記です。
僕が受けた試験は、学力検査入試、知能情報システム工学科、電子情報工学コースです。
2.試験の流れ
簡単に書いておきます。飛ばしても構いません。
7/2
僕の地元は東京まで遠かったので、前日入りしました。友達も受けるので、一緒に行きました。
行きは新幹線で行き、夕方ごろ東京に着きました。ホテルに荷物を置いて、大学に下見に行きました。当日迷子にならないように、下見は行ったほうが良いですよ。その後夜飯を食べに行きました。
夜は勉強をする気も起きず、ホテルでテレビをボーッと見たり、YouTubeを見たりして、寝る前に少し参考書を確認して、23時ごろには寝ました。
7/3
6時に起き、時間に余裕をもって試験会場に向かいました。1日目は私服で行きました。半分くらいの人はスーツでした。昼飯は買っていきましょう。東小金井駅出てすぐにセブンがあります。
試験を受けて、ホテルに戻ったのは夕方。夜飯をサイゼに食べに行き、ホテルに戻った後、専門の過去問の確認とかをして寝ました。
試験後に配られたアンケート的なやつは面接の事前アンケートになっていたので適当に答えずにしっかりと答えましょう。
7/4
2日目は面接があるため、スーツで行きました。
試験を受け終わりましたが、出来があまりよくなかったのであまりテンションは上がらなかったですが、発売日初日だった鬼滅の刃の最新巻を買えたのでテンション上がったのは覚えてますw
そしてラーメンを食べてから、夜行バスで家に帰宅しました。
ちなみに、武蔵境駅前のシティテル武蔵境というビジネスホテルに泊まりましたが、正解でした。なぜなら農工大の最寄り駅の東小金井駅まで一駅、しかも下りのため朝の通勤ラッシュに巻き込まれずに済んだからです。ホテルの目の前に飲食店もたくさんあるのでおすすめです。
3.今年の試験について
学科が改組されてから初めての編入学試験でした。
1日目:数学 英語 理科
2日目:専門 面接
でした。
一つずつ説明していきます。
・数学( 200点 90分 )
数学は毎年、傾向がはっきりしていて、対策はしやすいです。
今年も大問が4つあり、
1、2変数関数の極値
2、重積分を用いて体積を求める
3、行列。A^nを求めるやつ
4、微分方程式
みたいな感じでした。ほぼ傾向通り。
毎年、数学は他の大学と比べて易しいほうだと思います。
満点を狙いたいところでしたが、僕は本番にミスしまくり、手応えは体感6割程でした…
・英語( 200点 90分 )
英語は、過去問が公開されてないので傾向どころかどんな感じなのかもわからなかったので不安でした。
今年は大問が3つあり、
1、A4用紙半分くらいの英文(内容忘れました)
2、A4用紙びっしりの長文(宇宙について)
3、英作文(宇宙開発についての自分の意見)
でした。
1、2は、和訳、日本語で説明、単語の抜き出し、接続詞の選択、といった至って普通の長文問題でした。1は単語が難しかった印象があります。
英作文は自分の意見をA4用紙一枚にびっしり書かないといけなかったので、対策しておいたほうが良いと思います。僕は前日まで英作文の存在を知らなかったので未対策でしたが…
体感は6割くらい?なんとも言えない出来でした。
・理科(物理)( 100点 75分 )
大問2つ。傾向は例年、力学と電磁気学です。
答えのみを記述する問題が多いです。前問からの誘導が強いので落ち着けば普通に解けます。
が、僕は力学がほぼ全滅しました。手応えは1割くらい。電磁気は10割取れたと思います。
まあ、他の教科に比べて物理は配点が100点と低いので力学をガチで対策する、とかはしなくても大丈夫です。他の教科の勉強をしたほうがいいです。
・専門( 200点 120分 )
つい最近学科が改組されたので、それに伴い専門の筆記試験の範囲もガラッと変わりました。
要項には
計算機基礎、論理回路または電気電子回路、数理・情報工学または電磁気学
と書いてあります。
今年は、大問が5つあり、大問1は全員解答必須、大問2と3から1問、大問4と5から1問を選択して答える形式でした。
大問1は、小数の10進数→2進数に直すやつとかビット演算とかが出ました。基本情報技術の問題に似ているらしいです。大問2は論理回路?、大問3は電気回路、大問4はプログラミング、大問5は電磁気学でした。
大問1は試験本番中に問題の訂正があり別紙が配られたり、解答用紙にも訂正があったりして落ち着いて解けなかったです。どこまでが訂正かわからなかったので小問1題解き忘れました。
電気回路はブリッジ回路、電磁気は直線導体の磁界とかの問題でした。とても簡単で10割取れたと思います。
あと、試験会場の環境が最悪でした。部屋のエアコンからは謎の金属音がずっと響いてたし外からは工事音がしてました。。とても落ち着いて解ける環境じゃなかった。
過去問は絶対解いた方がいいです。↓過去3年分は農工大HPから入手できます
http://web.tuat.ac.jp/~tkakomon/hen-exam/hen-exam-index.html
また、自分の試験の出来を書きましたがあくまで体感です。点数の開示はできないので実際の点数はわかりません。。。
・面接
2日目は午前に筆記の専門試験があり、午後に面接を受けます。
時間になると大学の方が呼びに来て、広い教室(待合室)に行きます。そして、遠いところから来た人順に一人ずつ呼ばれました。受験者が多いため待ち時間が結構長かったです。
面接は1人5~10分程度です。
面接官は3人。優しい感じの方たちで、雰囲気は良かったです。
僕が聞かれた内容は、
・受験番号と名前
・好きな教科は?→なんで?
・電気回路や電子回路に関連したもので、何か自分で作ったものある?→何?
・やりたい研究とか行きたい研究室ある?→なんで?
・第2希望の生体医用システムを志望した理由は?
・ほかに質問あれば
という感じでした。結構自分が答えたことに突っ込んできて、さらに質問されたりしました。
僕は工作が好きで、電子工作もしていたのでアピールはできました。
面接後は、控室に戻り荷物を持って退出しました。
意外だったのが、定番の志望動機や高専で頑張ったことは聞かれませんでした。今年だけかもしれませんが。
まあ、面接はおまけ程度なのでガチの対策はしなくていいと思います。僕はほぼ全くせず、ぶっつけ本番で臨みました。普通に会話ができる人ならよっぽど大丈夫です。
4.結果
結果は合格でした。
正直、数学も物理もボロボロで落ちたと思っていたので合格していて嬉しかったです。
僕が受けたコースは、倍率3倍くらいでした。
5.最後に
今年は皆さま知っている通りコロナウイルス流行の影響で世の中が混乱している真っ最中に行われました。なので、今年は試験日を延期する大学が多かったり、学校の授業がオンラインになったりしたので、今年の体験記は参考にならないかもしれません。こんな感じだったのかー、とでも思っていただければ幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
細かい勉強方法や使った参考書などはこちら↓